愛知万博 「青春グラフィティコンサート 2005」 W/谷村新司

初舞台です。谷村新司さんとの夢の共演。  新ちゃんと知り合って一年間。ご飯食べたり、音出したり、楽しい一年間を過ごしていて、やっと夢が叶った二人のステージ。それもこんなに大きなステージ。あんなにも沢山の人たちの前で演奏出来るのは本当に幸せだった。  今まで日本を出て渡米して、二十数年他で頑張ってきて,いろんな人と演った。自分では自分なりに成功したと思う。自分では自分なりに自分の夢が叶ったと思う。  今、こうやって、日本の代表的なアーティスト、心が分かるアーティストと出来た。本当にこの仕事は大切な仕事だと思っていた。だからこのshowの為に準備も沢山した。バンドのリハなんて特に。  フォーク界のみんなが集まって同窓会っていう雰囲気の中なんだけど、二階の楽屋で、ハノン弾いて練習してた。バンドが来たらすぐにリハーサル、セッティング出来る様にサッちゃん(僕のアシスタント)と二人で、譜面台用意したり、机動かしたり、ハモンドのセッティングしたりしてた。  結構大変だったっていうのは、名古屋に入る前の日まで上海に行っていたから。一時間位しか寝てない中、朝四時に生徒たちと別れて、六時位からスーツケースつくって。。。上海から名古屋に着いて、ホテルにチェックインして、「さあ、大変だ。着る物がない、とか、資料がないとか、鉛筆どこだ?」て、ドタバタドタバタしてて、その間に「何とかの何とか」っていうシャワーの早いやつ「鳥が鳴いてる」みたいな。。。(>サチ「それってカラスの行水ですよ。全然合ってないって。」)、「そうそれ、烏の餃子!」(>まだ間違ってる・・)。とにかく、シャワー浴びて、荷物まとめて、わーーっってホテル出て、で、音合わせ。  本当は、最後の二曲の為の出演者全員で唄う曲のリハーサルだったんだけど、借りている機材が心配だったので、先に会場に行ってチェック。チェックしてよかった。その時に色んな人を紹介してもらった。 楽屋に、バンバンと、森山良子と、べーやんと、武田鉄矢と、しょうやんが入ってきて、新ちゃんがオレの事を「すごいピアニストです」って紹介してくれた。オレももうなんだか訳が分からなくなってた。で、サウンドチェック、楽器チェック終わってホテルに帰った。  次の日、始まったリハーサル、ハノンの練習、大変だった。谷村さんはトリ(一番最後)だったから、六時半位からの出演が一時間位遅れたのかな。  ステージが始まった。でも入れ替えの時間があまりにも少なすぎて、スタッフがばたばたしてる中待ってた。司会の人も話す事なくなってきて五分位退いちゃったのかな、少しの間シーンとしてたけど(笑)、ようやく始まりそうになった。オレはステージに立って、みんなの音がちゃんと出るか確認するまで始めなかった。ステージ裏の人にも、新ちゃんにも念押しした。「OK出すまで出てこないで下さい」て。それはやっぱり心配だったから。音が鳴らないとか、聞こえないって言う事があると困るから。  始まりました。一曲目「春は静かに通り過ぎて行く」。あ、やばい。ハーモニーやらないと!でも一生懸命やったから、音は外れていないと思う(笑)。ベースがいなかったから、左手でベース弾いて、右手でB−3弾いて、、って感じかな。  二曲目は「誰もいない」。あの曲、すごくいい曲!大好き(〜♪)。アコギとマンダリンで入ってきて、軽いノリなんだけど、すごく爽やかないい曲。すごく好き。  三曲目は、うーん(間)、順番はいいか。「いい日旅立ち」。もう心が入っちゃってて、イントロ「どうしようかな」って考える前に、最初の音のA(ラの音)だけ、こんこんこんこん・・って、竹で出来た水の、、えーとなんだっけ、英語でいうと噴水なんだけど、、歌舞伎でいうと鼓?みたいな、段々早くなっていくもの。。そんな感じで目一杯心を込めて弾いてイントロに入っていったら、みんな拍手してくれたみたい(照)。ああいうバラードは得意だから、よかったと思う。  次は、ベーヤンが来て、「チャンピオン」かな。これはクラビネットがガンガン出てて、いい演奏だったと思う。  その次もベーヤンとの曲で、バラード。それは、Beatlesの「Let it be」と同じテンポ、同じようなコード進行の曲なので、本当はピアノで四分音符を弾いていればいいんだけど、リハの時にちょっと違う風に弾いてみたら、ベーヤンから「あ、それいいよ。そういう感じすごくいいよっ。」て言われた。だから、もういきなり4のコードから入っていって・・・4のコードから入って言った事しか覚えてないや(笑)。バラード的にテンポ外して弾いてみたらみんな喜んでくれたみたい。  その後,メンバー紹介があって、最後に「昴」。これは新ちゃんのリクエストで、歌とピアノだけでやりたいって事だった。「やったー!」て。そうしてくれてすごく嬉しい。自分が一番出来る事だから。自分が得意な事だから。  「昴」が始まる前に、新ちゃんがピアノの近くに来て、みんなに、「今までで最高のピアニストに巡り会いました、奥本亮です。」(みたいな感じかな、来てくれてた人は覚えてるかな)そう紹介してくれました。イントロ始めようと思ったんだけど、何か、イントロまでのイントロが欲しくて、とにかく何かを弾き始めた。何弾いたか全く覚えていない。もう無我夢中で、心を伝えようと思って弾いた。新ちゃんは横にいる。身体が触ってたもん、最初。新ちゃんの背中がオレの肩に触ってた。あんなに気持ちいい事はなかった。あんなに心が伝わっている事はなかったんじゃないかな。ああいう演奏っていうのは新ちゃんも演った事ないんじゃないかな、ピアニストと。後でだけど、お客さんが、「ピアノが終わる度に拍手してた」っていうから、「どういう意味?」って聞いてみた。そしたら、まずはピアノのイントロが終わって拍手してた、新ちゃんの歌が入ってきて拍手してた、間奏の後にも拍手がきてた、て。なんだか、みんなに伝わったかな、ていう感じの「昴」。コンサート最後の曲。 その後はみんなで歌うセッション。という事で、みんながステージの横に集まってた。みんなが僕と新ちゃんの「昴」を聴いてた。だからか、終わってステージを離れる時に、ちょっとした花道みたいなのが出来てて通してくれる、みたいな感じだった。「やったー!」って騒いで、サインポーズして帰ってきた。  一番感動してくれて、オレに「よかった!」っていってくれたのは、バンバン。途中で抱きしめにきてくれた。嬉しかった!みんながいるスタッフやアーティストの奥の方に、しょうやんと奥さんのトモコさんがぽっと座っていて、「亮ちゃん、ピアノ、すっごくいい音してた。ほんと、いい音してた。違うよ、やっぱり。」て言われた。でも、そのまま「あ、ありがとうございます。」みたいに冷静にしてた。でも裏に行った途端に壁にバンバンバンバン張り付けて、壁にHugしちゃった(笑)。廊下の誰もいない所に行って、やったー!て一人で言ってた(笑)。  と、いう事で、無事終わりました。名古屋。初舞台。嬉しかったー。これは一生心に残るし、それもテレビに放映されるという事で、一生の思い出になります。

新ちゃん、ありがとう。